占星術のお話

西洋占星術について、思いついた事柄を無作為に語らせて頂いております。

デカネイトとドデカテモリー(2)

橋本航征先生は、どの星座の分割法が優れているかを実験した結果、一つの星座を12に区分するドデカテモリーであるとの結論に達したと言及されている。

このドデカテモリーは、イエス・キリストとほぼ同時代の、ローマの詩人で占星家のマルクス・マニリウスによって紹介された技法である。

その著作「アストロノミコン」の中で、一見単純だが、実はきわめて重要な内容を含んでおり、それをギリシャ語でドデカテモリーと呼ぶと言っている。

このドデカテモリーは、デカネイトと同じように、人生に対する基本姿勢、そしてより深い自我を暗示していると思われる。

橋本師によると、デカネイトより細分化されているので、デカネイトより深いものが読めるとの仮説を立て、分析を繰り返した結果、太陽のドデカテモリーの星座によって、自分の中にある本当の自分と言うべきものが読めるようになったと主張されている。

太陽のドデカテモリーは、適職、適性、或いは縁の深い人を暗示している場合が多い。

縁の深い人とは、自分の太陽のドデカテモリーの星座と、相手の運勢四大代表である、太陽、月、ASC、MCの何れかが位置している星座とが一致している人である。

月のドデカテモリーは、ライフスタイルやその人の持つ雰囲気と態度を。金星のドデカテモリーは、愛に対する本質的な姿勢。火星のドデカテモリーは、情熱の方向性や仕事のスタイルなどを暗示している。

通常の星座は表面的な資質を、ドデカテモリーの星座は裏に隠れた本質を表現する場合が多い。