占星術のお話

西洋占星術について、思いついた事柄を無作為に語らせて頂いております。

西洋占星術出生チャートの読み方(4)

ルナー・サイン・チャートは、原則的に出生時間が分からないと作成できない。何故なら、月は一日に平均で13°10′36″動くので、出生時間によっては、月が次の星座に移行してしまう可能性があるからである。

サン・サイン・チャートにしても、出生時間が分からない場合は、一日の真ん中、即ち正午の時間帯で作成することにたなる。しかし、その人が実際に生まれた出生時間によっては、月の位置は、正午に在泊する星座に在るのか、或いは前の星座に在るのか、又は次の星座に在るのか判明しない。そのため、推測しながら読んでゆく他ない。

西洋占星術では、太陽・月・ASC・MCを運勢四大代表と呼び、鑑定する上では重要なポイントであるとされている。

最後にMCについてであるが、MCは黄道の南中点であり、最も登りつめたポイントであるため、社会での活躍や評価を表わし、プラシダスやコッホ、或いはレジオモンタナスなどのハウス分割法の10宮の起点でもある。

MCの在る星座は、どのような仕事で世に出るかを知る上で大事であるが、MCの在る星座の支配星が在泊するハウスや星座、そしてその品位、さらにはその支配星が他の天体との間で形成するアスペクトを見ることによって、多くの情報が集まるであろう。

また、MCにコンジャンクションしているか、或いは最もMCに近い天体をカルミネートと呼び、その天体が示唆する分野で世に出ると、成功しやすい場合が多い。