占星術のお話

西洋占星術について、思いついた事柄を無作為に語らせて頂いております。

西洋占星術出生チャートの読み方(1)

占星術の師・橋本航征先生によると、紀元前のインド占星術の経典「ブリハット・パラーシャ・ホラーシャ・スートラ」には、出生チャートの鑑定は以下の三つの方法を併用すべきであると説かれているとのこと。

  1. ASC(アセンダント)のある星座を第一宮とする。
  2. 太陽のある星座を第一宮とする。
  3. 月のある星座を第一宮とする。

西洋占星術においても、生時が不明な時は、太陽のある星座を第一宮とする、ソーラーサイン分割法を使用することは周知の事実である。

今回は、生時が分かっている人の基本的な鑑定法を考えてみよう。

第一宮は、その人自身を表すハウスである。ASCの星座は、個性を知るうえでは大事だが、その星座の支配星(統治星)はより重要である。その統治星の在泊するハウスと星座、その品位、他の天体とのアスペクト(座相)を見るだけでかなりのことが分かって来るはずである。

また第一宮に、天体が在泊する場合は、その天体がどのハウスの支配星であるのか、またその品位と、さらには他の天体とのアスペクトを見れば、より多くの情報を得ることができるであろう。

ところで、各ハウスに在泊する天体が無い場合が多々あり、その場合、そのハウスに関わる事柄の鑑定ができなくなってしまう人がいるが、在泊星より支配星の方が重要であることを周知すべきであろう。

支配星は、そのハウスのオーナーであり、在泊星はテナントであると覚えておくと良いかもしれない。